No.1 その「量目」の基準は、いつの時代のものですか?

これからの営農に役立つヒントは、「農業界にはない、異業種・生活者の中にしかない」、そう断言している弊社取締役・鈴木肇の辛口コラム。毎回、異業種・生活者の実例を数多く紹介していきます。

 スーパ−のイチゴパックに200グラム入りが登場したのは、確か3年前。主流の300グラムだと600円前後になるが、200グラムなら400円前後となり、浮いた200円でリンゴなど他の果物が買える。この売り方に高齢者が喜んだという。
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 高齢者のファミリーレストランへの不満の一つに、「ライスの量が選べない」がある。ほとんどの店のライス量は高齢者には多過ぎるが、高齢者は気楽に、食べ物を残せない。「半分でいいです」とオーダーしても、それは100%忘れられ、普通盛りが出て来る。

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 ライスは300グラムが標準、200グラムをご希望なら50円引き、400グラムなら50円増しというカレーチェン店がある、「カレーハウスC o C o壱番屋」という。ここの素晴らしさは全メニューに、量が1/2という「ハーフメニュー」があることだ。

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 麻婆豆腐の素といった調味料やレトルト食品だけでなく、総菜でも「2人前」という商品が急増している。これを、2人前だから高齢者向けという解釈をしない方がいい。「おいしいものを少しずつ食べたい」という新食スタイルへの対応設計と見た方がいい。

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 さてさて・・・あなたの農産商品の量目は、いつの時代基準で決めたものですか?定期的な見直しをしていますか? 見直し基準をどこに求めていますか?「手間は同じだから少しでも多い量目で」は、今や最早、生き残れない!



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